漁協の取り組み

  小菅村漁協では、月1回以上の定期放流、C&Rや尾数制限区間の設置、冬季ニジマス釣り場の開設、在来種保存のための放流制限など、様々な取り組みを展開しています。
  
 最下流部2kmのC&R区間。設置以来15年の間に様々な見直しを行い、現在は疑似餌専用区間に
  
 在来ヤマメ保存のため5尾の制限と放流を行わない最上流部。自然更新で多くのヤマメ棲息しています
  
 10月〜2月に疑似餌専用で開設する冬季ニジマス釣場。区間は400mと短いが釣り人の評判は上々です

 また、支流の数本を種沢として禁漁にして産卵床を造成したり、県や村内業者の理解と協力を得て河川環境の改善を図っています。昨年は県水産試験場と連携し、在来ヤマメをC&R区間へ移設する新魚放流も行いました。
  
 C&R区間の中間地点に流入する玉川では、造成した区画で多くのイワナが産卵しています
  
 小菅川の在来ヤマメとその親魚の移設放流。移設後、産卵行動などの追跡調査を行いました

 
 産卵数の少ないサケ・マスは、無尽蔵の資源ではありません。釣り技術と用具の目覚しい進歩、更には河川環境の悪化やカワウの飛来など、その生存環境は一層厳しくなってきています。このような中、サケ・マスを対象とした渓流の釣りには、新たな展開が必要なのではという思いを持つ人が増えてきているのではないでしょうか。
 小菅村漁協では、26年から遊漁料の改定を行います。この改定に伴い見込まれる収入増により、渓流釣りの新たな展開を模索していきたいと考えています。26年以降も、小菅村漁協の取り組みへのご理解とご賛同をよろしくお願いいたします。
  

遊漁料の改定

   小菅村漁協では、平成26年からの遊漁料を次のとおり改定します。

    日釣券店頭売り:現行 800円を1,000へ(女性・中学生等は半額)

    日釣券現場売り:現行1,200円を1,500へ(女性・中学生等は半額)

    年 券    :現行4,000円を5,000へ(女性・学生等は半額)

    特別年券   :現行6,500円を7,500へ(女性・中学生等は5,000円へ)

 

 今回の引き上げを機に、放流の増量、在来魚保護のための監視体制の強化、河川環境の整備、情報提供の充実など、渓流釣り全般にわたり一層の充実を図っていく所存です。皆様のご理解をよろしくお願いいたします。

 改定2611日からの適用となります。このため冬季ニジマス釣場の日釣券は、11日から大人1,000円、女性・中学生等500円となりますので、ご承知おきください。
 なお、丹波川漁協も同様の改定を行い、26年の解禁から適用する予定です。
 

初 雪

 昨日の昼頃から今朝にかけ、初雪が降りました。深いところでは10cm程積もりましたが、朝から雨に変わりましたので、今は2cmくらいです。
 
  
 道路の雪は午前中に除雪が行われ、その後の雨ですっかり消えています。上野原方面からの道路では、鶴峠などの一部に雪が残っていますが、奥多摩方面からの道路には全く残っていません。
  
  

 冬季釣り場には釣り人の姿はなく、白銀の世界が広がっていました。水温は4度、プールではライズが見られました。水面を凝視するとユスリカが飛んでいましたので、これを捕食していたようです。数ミリの小さな虫を見つけるマスたちの視力に驚くとともに、お腹を満たすのにはどれくらいのユスリカが必要なのだろうか、などと考えさせられました。
  
  

 10月以降、小菅フィッシングヴィレッジから冬季釣り場周辺でヤマセミの姿をよく見かけます。ヤマセミは渓流を代表する野鳥で、バードウォッチャーの多くが憧れている鳥の一つです。小菅川には2番以上が生息していますが、警戒心が強く姿を見かけるのは稀です『釣りきち三平』では、自ら羽を水面に落とし、その羽を虫と間違えて浮上してくるヤマメを捕らえる場面が描かれています。カワセミの仲間では日本最大種のヤマセミ、冬季釣り場で白黒斑の精悍な姿に出会えるかもしれません。
  

C&R区間は今

 9月から10月にかけて連続して襲来した台風による豪雨の影響は大きく、C&R区間の渓相は大きく変わりました。水量が落ち着いた11月の始め、金風呂の降り口から水量計までと余沢最上流部の手直しを行いました。手直しから1ケ月余り、川の状態は大分回復してきています。瀞場には水生昆虫の餌となる落葉が大量に堆積し、沈み石にも水垢が付いてきています。台風の前に比べると薄く感じますが、魚影もあちこちで見られてきています。多くの魚たちが厳冬の寒さと飢えを凌ぎ、来シーズンまで生き延びてくれることを願っています。
  
 水量計の上下。最下流部に堆積している大量の土砂は、解禁までに全て搬出されます
  
 大成沢出会い付近。暖かな日には国道からでもライズする魚が見られます
  
C&R区間最上流部。大量の落葉が溜り、解禁当初からハッチが期待できそうです

 最低気温が連日氷点下となり、水温は5度以下まで下がってきました。マスたちは低水温に慣れてきているようで、水温が少し上昇する10時頃から動きが活発になっています。ハッチの主体はユスリカ、ドライはミッジ、ニンフでも18番前後のヒューパーへの反応がいいようです。ルアーはスプーンでの繊細な釣り方が必要ですが、クランクのただ引きにもそこそこ反応してくるとのことです。
  
  
 寒さが厳しくなり、中間地点の頭首工の石が凍り始めています。冬季釣り場での寒さに耐えかねた方、小菅の湯でゆったりと暖まってみませんか。冬季釣り場の日釣券を提示すると150円の割り引きとなります。ご利用時間は10時〜18時で、食事メニューも豊富です。ただし、12月から3月までは毎週金曜日が定休日となりますので、ご注意ください。
  
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