イブニングの季節に

 ゴールデンウイークが過ぎ、いつもの小菅村に戻りました。木々は新緑から深緑へと移ろいつつあり、山藤の花が盛りです。小菅では藤の花が目立つ年は作物は不作だという言い伝えがありますので、今年の作柄が気にかかっています。藤の花のほかにはホウノキや栃、ヤブデマリやウツギの仲間が咲いています。朝夕の冷え込みもなく、とても過ごしやすい季節に入ってきています。
  
      
 カゲロウの羽化の時間帯は日中から朝夕へと変わり、イブニングの季節を迎えています。スーパーハッチこそ見られませんが、モンカゲロウの姿を見る機会が増えています。フライでは、日中にはアントやビートルズなどが欠かせなくなってきているようです。ウグイは、遡上最終点の清流苑まで達していますので、ルアーではダム育ちの大型ヤマメ・イワナに期待しながら、様々なポイントを狙ってみてください。幸運をお祈りいたします。
  
  
  
  

カワウが影響

 今年はカワウが頻繁に飛来しています。有害駆除の許可を得て4羽を捕獲するとともに、毎朝、役員が出動して花火での追払いを行っています。しかし、奥多摩湖深山橋下流右岸側の林に集団営巣地ができ、60羽前後が繁殖を始めました。このまま放置しておくと周辺一帯に大きな被害が予想されるため緊急の役員会を開催し、丹波川漁協、奥多摩漁協などと連携して、今後の対策を講じていくこを決定しました。
  
  
 毎朝の追払いの効果か、先週末頃から飛来数はピーク時の15羽前後から3羽前後へと減ってきています。しかし、魚が怯えて隠れてしまうのか、多くの虫が流れてもライズが起きないばかりか、姿もあまり見られません。昨日の気温は20度以上で水温も11度に上がり、金風呂には多く釣り人がいましたが、ライズは特定の場所以外では殆ど起きなかったそうです。
 今日から追払いを強化し、数箇所で一斉に大きな音の花火を打ち上げています。6時前から釣りに入られた方で、大きな音が聞こえたら追払いの花火ですので、ご承知おきください。追払いの強化でカワウの飛来が落ち着き、ウグイの遡上が始まって魚の絶対数が増える来週末頃には、大成沢から下流部に再度放流を行う予定でいます。魚影が戻るまで、もうしばらくの間お待ち願います。
  
  

 山桜は5分咲き、ソメイヨシノは2分咲きで、小菅にも春爛漫の季節が到来しつつあります。既にコブシやアンズは満開、ヤマブキや小菅村の花のミツバツツジも咲き始めています。木々の芽吹きも一雨ごとに進み、これから4月の末頃まで、小菅は百花繚乱の季節を迎えます。萌黄の木々はこの時期ならでは、春の装いへ移ろいつつある山里へ足を伸ばしてみませんか。
  
  
  

お知らせ その1
 飯田氏を講師に招き、少人数でのミノーイングスクールを4月9日の土曜日に行います。当日は、午前9時頃から正午頃まで、C&R区間の玉川合流点から上流をスクールの関係者10名前後が釣り歩いていますので、ご承知おきください。
お知らせ その2
 バーブレスフック普及協会主催のテンカラ教室が、4月16・17日の2日間、小菅フィッシングビレッジで開催されます。当日の参加も可能です。詳細は こちら から
 

真冬日

 昨日の雨は標高700m以上では雪となり、今朝、周囲の山々は雪化粧を纏っていました。日中も小雨混じりで、最高気温も3度、真冬日でした。
  

 昨日から今日にかけての総雨量は27ミリ、まとまった雨で水位は5cm以上増え、絶好のコンデションです。一般区間には、釣り人の姿がありませんでした。冬季釣り場を覗いてみましたが、ニジマスの姿はなく、残骸の内臓が淵のあちこちに点在していました。多くの釣り人に怯えたのか、警戒心の強いヤマメの姿はまだ多く見られました。
  
  

 C&R区間の金風呂には、この寒さの中でも5人のフライ・ルアーの釣り人がいました。水温は6度、ベテランのフライマンに話を伺ったところ、ハッチは少ないが時折起きるライズを狙うと確実に釣れるとのことでした。腕も確かなようでしたが・・・・。
 今年は、ハッチが遅れているようです。7日に大月市の桂川本流と葛野川、8日に上野原市の鶴川上流へ行きましたが、いずれの場所でもハッチは殆どなく、ライズは見られませんでした。今年のドライの釣りは、お彼岸の頃から本格的なシーズンに入るのではないでしょうか。
  
  
  

 金風呂では、ヤマメの稚魚が泳ぎ出しています。小菅では例年3月下旬から4月上旬ですので、今年は3週間余りも早い確認です。産卵以降、12月までは暖かくて水温の高い状態が続いたためでしょうか。まだ、体長は2cm前後で、パーマークも鮮明には判りません。これから、小菅川のあちこちで多くの稚魚が泳ぎ出してきます。稚魚は4月末頃まで、落葉の堆積した緩やかな溜まりで群れて過ごします。釣りの合間に、ヤマメの稚魚をご覧ください。
 なお、写真は昨年4月に撮影した稚魚で、金風呂の稚魚はまだこの大きさまでは育っていません。
  

立 春

 昨日は立春、寒さは依然厳しい日々が続いていますが春が少しずつ近づいてきているようです。道路の雪も南向きとなる奥多摩方面には、全く残っていません。しかし、北向きとなる上野原や大月方面の道路では、所々ですが路面の悪い箇所がありますので、早い時間帯の走行には十分注意してください。
  

 日増しに太陽の位置が高くなり、冬季釣り場の上流部にも陽射しが当たりだしています。今朝の水温は3度、陽射しが強くなってきていますので、午後には5度前後まであがりそうです。水温が1度以上上がれば、小型カワゲラやユスリカのハッチが始まり、ライズも期待できます。
  
  
  
 この時期の釣果は、天候に大きく左右されます。幸い、今週末から来週のかけては比較的暖かな天候が続くとの予報です。解禁に向けての腕慣らしに、冬季釣り場をご利用ください。銀世界の中での繊細な釣りは、この時期ならではですよ。
  
 

暖 冬

 2015年も残すところ2週間、例年ですとこの時期は、師走の慌しさと寒さに追われています。しかし、今年の師走は異常なくらいの暖かさ、先週の11日の最高気温は20度で、以降も10度以上の日々が続いています。朝の日冷え込みも弱く、10日の木曜日には真っ赤な朝焼けが見られました。この暖かさは全国的で、昨日のニュースでは、例年より2ケ月以上も早く梅が開花したところがあると報じていました。
  

 冬季釣り場は、12月から延長された下流部は8時から13時頃まで陽射しが入りますが、当初の400mは全く日が当たらなくなりました。例年ですと、上流部では飛沫が凍りつき、氷暴が出現していますが、今年は霜も降りていません。
  
  
 昨日の水温は朝で8度、日中は10度以上になりました。水温が安定しないためか、集中したハッチがなく、ライズは散発でドライの釣りは苦戦しているようです。しかし、12月には入ると難しくなっていたルアーが、今年は好調のようです。8度以上という、この時期としては異常な水温が好結果をもたらしているのでしょう。
  
  

 熟した渋柿やピラカンサスの実に鳥たちが群れていました。暖かな日々が続いていますが、季節は冬です。柿の実は、この時期の鳥たちの重要な食糧で、様々な鳥たちが飛来してきます。確実に見られるのは、ツグミ・シロハラ・ヒヨドリ・メジロ・カケスの5種類、他にもエナガ・アオゲラ・アカゲラ・トラツグミ・カラスなども柿が好物です。熟し柿は、小菅の湯周辺を始め、各集落のあちこちにありますので、様々な野鳥たちとの出会いに期待しながらの小菅散策はいかがでしょうか。
  

C&R区間の状況

 7月、9月と相次いだ台風で、C&R区間の渓相が大きく変わりました。このため、10月中旬に玉川合流点から上流と水量計から河川降り口付近までの修復作業を行いました。作業修了後、修復区間へは来期に向けヤマメの親魚30圓鯤流、10月下旬にはあちこちにヤマメの産卵床ができていました。ヤマメ・イワナの産卵が終わり、随所に落ち葉が堆積し始めています。緩やかな流れでは、ライズも散見できます。大雨が降らないで来期が迎えられれば、多くの稚魚の誕生と川育ちの綺麗な魚との出会いが期待できそです。
  
  
  
  
 また、金風呂の降り口から下流では、今週から水道局の土砂搬出工事が始まりました。河川の水回しから行われ、今週末頃までには台風以前の状態に復元できる予定です。土砂の搬出工事は12月末頃までですが、来週以降は川の中での作業は行われません。解禁までには落葉も溜まり、落ち着いた渓相に戻るのではないでしょうか。
  

 冬季釣り場は、瀞場には落ち葉が堆積、流れの中にも水垢がつき、落ち着いてきました。ユスリカや小型カゲロウのハッチする日中には、ライズもおきています。イワナの産卵も終わり、初冬の佇まいになっています。
  
  

 先週、フィッシングヴィレッジにウミネコ、ダイサギと、小菅では極めて珍しい野鳥が飛来しました。どちらも、数時間の滞在で姿を消しましたが、小菅ではの確認は初めてです。多くの幸を翼に載せ、飛来したのではと願っています。
  
 今週末の3連休は、久々に青空が見られそうです。天気は回復しますが、寒さも例年並みに戻るとの予報です。山間で日当たりの悪い冬季釣り場は、思いのほか冷え込みます。フリースやカイロなど、防寒用具を忘れずにお持ちください。

産卵場造り

 14日の水曜日、支流の玉川と宮川でヤマメ・イワナの産卵場造りを行いました。産卵場造りの作業は、大きな石で堰を設け、その前に拳大の石を敷き詰めてから区画全体を掻き均します。掻き均しは、泥や砂を流して水の通りの良い砂利底にするための作業です。
  
  
 ヤマメ・イワナの産卵は、淵尻などで水の通りが良い小砂利が溜まった場所で行われます。メスが尾鰭を使って砂利を10cm以上も堀り起こして卵を産み、再び砂利で埋め戻します。産卵場は、宮川に2ケ所、玉川に6ケ所造りました。玉川では、既に数組のヤマメのペアーが確認できましたので、週末には産卵の様子が見られるのではないでしょうか。
 産卵の時期は、ヤマメが今月末頃まで、イワナは今月末頃から11月中旬頃までです。宮川、玉川ともに間近で産卵の様子が見られますので、足を伸ばしてみませんか。ただし、野生魚で警戒心がとても強いので、足音をたてないよう、静かに行動してください。また、産卵の妨げとなるようなことは厳に慎みください。
  
  

 冬季釣り場には、平日でも10名前後の釣り人が訪れています。魚も様々なポイントから顔を出すようになってきました。ハッチはユスリカやコカゲロウと小型の虫が主体ですが、ライズもそこそこ見られます。
 昨日、冬季釣り場が金風呂で行われていると勘違いし、午前中は金風呂で釣りをしていたという2名のフライマンがフィッシングヴィレッジに見えました。小菅川は2回目で、C&R区間が冬季釣り場になっていると思い込んでいたようです。冬季釣り場の詳細を説明し、そちらへ案内しました。冬季釣り場は川池地区で、シーズン中のC&R区間とは別の場所ですので、お間違えのないよう、よろしくお願いいたします。
  
  

 木々が色づき始めました。日中は20度以上で汗ばむような気温になっていますが、早朝は8度以下まで下がります。午後の3時を過ぎて陽射しがなくなると、とたんに冷えてきます。冬季釣り場にお越しの際には、フリースなど、防寒具を必ずご用意ください。
  

残り2週間

 8月中旬以降、曇りや雨の日が続き、日照時間は平年の4割以下です。例年ならまだ盛んに実をつけるオクラやトマトなどの夏野菜は、ほぼ枯れてしまいました。今日も未明から雨が降り続き、雨量は既に50ミリ近くになっています。水量は平水の3倍以上、これから明日にかけての降り方次第では、更に増えそうです。
  
  
 水量が多く、白沢川合流点から下流では渡渉に注意が必要です。金風呂の川原の整備は、水量が多い上に今後も台風などでの増水が考えられますので、9月中は行いません。金風呂周辺に入渓する場合は、進入路の右側に斜めに駐車するか、左側の民家の手前側に横列で停めてください。ただし、4本のカラーコーンの区間は、住民の方の出入り口です。ここへは駐車しないようにお願いします。
  

 山梨県の渓流釣りは9月30日まで、残り2週間を切りました。今日から明日の雨で水量は平水に戻ることなく禁漁を迎えそうですが、期待も膨らみます。産卵を控えたこの時期、増水に乗じてヤマメ・イワナは活発に移動を繰り返します。滝や堰堤などの障害物のある一級ポイントだけでなく、普段は魚の付かないような小場所からも大物が顔を出します。水量の多いこの秋は、特に期待が持てそうです。渡渉に難儀する下流部を避け、支流の白沢川や村営釣り場周辺など、広く探ってみてください。
  
  
  
   
 ただし、源流部だけでなく集落周辺でも急峻な区間では、落石の危険が高くなっていますので十分注意してください。また、渓流釣りを末永く楽しむため、産卵を控えた雌が釣れた場合には、優しくリリースしてくださいますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。

台風18号

 秋雨前線を刺激し、各地に大雨をもたらした台風18号、小菅でも2日間の雨量は166ミリに達しました。雨は昨日の夕方には上がり、今朝の水量は最大事の半分以下まで落ちていますが、以前、濁流となっています。
  
  
 雨量は7月の台風11号の6割ほどでしたが、強い降り方の時間帯が連続したため、思いのほか水量が増えました。金風呂では、駐車スペースが流失し、川まで車で降りることはできなくなっています。

 フィッシングヴィレッジも道路や淵が流失し、全面川原になっています。水の引きが早いため、このまま天候が回復すれば明日から復旧作業を行い、土曜日から一部区間での営業を再開する予定です。ただし、天候次第では作業が延期されますので、フィッシングヴィレッジでの釣りを予定されている方は、営業の有無をお問い合わせください。  0428−87−0837
  

 今週末、白沢川合流点から下流部は濁りが残って水量も多いため、釣りは難しそうです。支流の白沢川や本流のフィッシングヴィレッジから上流では、水量は多めですが濁りも殆どとれ、釣りのできる状態に戻りそうです。ただし、源流部など、急峻な箇所では落石などが起こりやすくなっていますので、細心の注意を払って遡行してください。また、ヤマメ・イワナともに間もなく産卵を迎えます。来期以降の釣り場の充実のため、抱卵でお腹の膨らみ始めた♀が釣れた場合、優しくリリースしてくださいますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。
  

カワウとアオサギ

 7月の台風11号以降、C&R区間でカワウとアオサギの姿を見かけることが多くなりました。特に8月の中旬以降はその数が増え、多い日にはカワウ14羽、アオサギも10羽もいました。飛来時間は早朝の5時から7時頃、ここ数日は10羽前後の一群となり、C&R区間の下流部か、フィッシングヴィレッジへ降りています。
 昨日の午後、奥多摩湖の状況を見てきました。日中、カワウが休憩していることの多い、大蔵、深山橋、ダムサイトの3ケ所で、上流側から11羽、5羽、35羽と最低でも51羽以上を確認しました。大蔵は金風呂から3kmほど下流にあるアオコ対策施設で、いつもは3羽前後でしたが、昨日はカワウが11羽、アオサギも8羽いました。
  
  
 連日のように追払いを行っていますが、人馴れしたのか、全く懲りることなく毎朝飛来します。カワウとアオサギの影響からか、金風呂では魚の姿が見られなくなっています。県のカワウ対策担当者などに相談し、対策を講じていきますので、もうしばらくお待ちください。
 

 水温は17度前後、水量も平水よりやや多めと川の状態は良好ですが、魚の反応は今一歩といった状況が続いています。C&R区間で魚影が多く見られるのは、水量計の淵と大成沢出会い上流の瀬です。水量計から上流はカワウ・アオサギの飛来が少なく、水量計の淵は流速が早い上に深さもあるためカワウが付けないためのようです。区間をくまなく歩き、多くのポイントを探らないと中々魚に出会えません。シェイプアップを兼ね、動き回ってみてください。
  
  

 一昨日、昨日と10月中旬の気候になりました。特に火曜日は日中も15度前後で、村内のお年寄りで電気コタツを使った家もあったようです。このまま秋になることもないでしょうが、季節は確実に秋へと移って来ています。
  
 胡桃の実が熟し、この実が大好物のリスの姿を見かける機会が増えてきました。南へ帰る夏鳥の重要な食糧の一つのミズキの実も食べ頃になっています。鳥たちの囀りは殆ど聞くことがなくなり、ツバメの姿もめっきり減ってきています。渓流シーズンも残り1ケ月余り、今シーズンの締めの釣りができますことを、お祈りしています。