厳冬の川

  昨日、BSフジで毎週日曜日の午後9時から放送している「小さな大自然」の撮影があり、小菅川のあちこちを案内しました。今回の撮影は、イワナの発眼卵放流、厳冬期の水中の生き物の様子などで、これから更に撮影を重ね、4月以降に放映される予定です。
 
 ▲源流部の川。水しぶきのかかる場所には、透明の大きな氷柱ができていました
 水温は2度以下、指先が痺れるような冷たさでしたが、たくましく生きる様々な生き物たちの姿が見られました。昨年12月中旬に埋設放流したイワナの発眼卵は、卵の中に魚の形が現れ、間もなく孵化。カジカやナガレタゴガエルには産卵の兆候が現れていました。また、源流部の淵底には秋の産卵を終え、やせ細ったヤメメやイワナがじっと佇んでいました。中でも40cmを超したイワナのオスは、頭だけが異様に大きく、ウナギやナマズと見間違うかの体様でした。源流部にこんな大物がいた驚きと、がりがりにやせ細った体でしっかりと生きながらえている生命力に感動を覚えました。ヤマメ・イワナには、これから2月末までがもっとも厳しい季節、したたかに耐え忍び、春を迎えてもらいたいものです。
   
 ▲昨年12月に放流したイワナの発眼卵。細長い仔魚が卵の中で動いていました
   
 ▲源流の45cm前後の雄の野生イワナ。今年の秋も産卵に加わるべく、厳しい冬を耐え忍ぶ
   
▲大型ヤマメはまるで一反木綿  ▲金色の背鰭は雄の婚姻色 ▲お腹の膨らんだナガレタゴガエル

 今朝の気温は氷点下9度、水温は1度でしたが、日中の陽射しは日増しに強くなってきています。今週末の土曜日、小菅では各地区ごとにお松焼きが行なわれます。お松焼きは、場所によってはどんど焼きなどとも呼ばれる小正月の伝統行事で、この火と煙に当たると無病息災で一年が送れるそうです。早い地区は夕方4時頃にはお松焼きを始めますので、ご覧になりませんか。
 
 ▲各地区ごとに作られているお松。14日の夕方、一斉に燃やします

冬至

  今日は冬至、一年で最も昼間の短い一日です。しかし、明日から昼間の時間が伸びていくと思うと、なんとなくうれしさを感じるのは私だけでしょうか。年が明け、2月には岐阜県、長野県では一部の渓流が解禁します。これから2月の節分頃までが最も寒い時期で、魚たちは石の下や落ち葉に潜って春を待ちます。
 
▲頭首工の氷は、5cm以上の厚さになりました    ▲下流の瀬では20番前後のドライでも反応が 
 寒い時期ですが、ニジマスはいたって元気です。今朝の水温は3度、日中も薄曇りで水温が上がらず3.5度でしたが、冬季釣り場ではあちこちでライズが見られました。午後2時頃にルアーとテンカラの2人の釣り人がいましたので、状況を伺いました。ルアーは7匹のバイトがあり3匹をキャッチ、テンカラは8匹釣れたとのことでした。明日からの3連休、寒さは厳しいとの予報ですが、元気なニジマスたちに会いにお越しになりませんか。冷えた体には小菅の湯がとても心地よいですよ。
 
▲金風呂の水量計と降り口の上の淵。落ち葉が堆積し、水底に魚の姿が確認できました
 

冬本来の寒さ

  昨日は最高気温13度と暖かでしたが、今日の昼頃から北風が強まり、真冬の寒さとなっています。冬季釣り場は最上流部しか日が当たりませんので、寒さもひとしおです。駐車場下流の頭首工では、石に氷が張り始めています。早いもので来週の22日は冬至、23日からは日が延び始め、年明けの1月に入れば冬季釣り場もだんだん日が当たってくるようになります。
  
 ▲全く日の当たらない駐車場付近は日中でも霜が解けません   ▲飛沫が凍り始めました
 
寒さは厳しいのですがマス達はいたって元気で、9時以降にはあちこちでライズが始まります。明日、明後日の土日は今日同様に寒い日になるとのことです。毎回のお知らせですが、防寒対策をしっかりとされ、安全運転でゆっくりとお越しください。マス達は逃げずに待っていますので。
 
 ▲朝の水温4度、上流に日が当たり水温が1度上がるとユスリカがハッチし、ライズ始まります

釣った魚と釣れた魚

  釣った魚と釣れた魚、同じ種類の魚を釣った場合でも両者には大きな差があると思っています。特に疑似餌釣りのルアー・フライ・テンカラでは、釣った魚の比率が高く、これがこの釣りの面白さの一つなのではないでしょうか。
 
 ▲白泡の中、ニンフで釣れてしまったイワナ      ▲ミノー、スプーン、最後のスピナーでヒット
 疑似餌での釣りは、様々な要素を総合的に判断し、的確に対処していくことが求められます。様々な要素には、季節、天候、、時間帯、水温、ポイントの形状などの基本に始まり、疑似餌の種類、流す層、ラインの太さ、立ち位置、更には、ナチュラルドリフト、フィディングレーンの見極めなどが考えられます。これらの要素は、川の大小に関わらず全ての川に共通していますが、大きな川より小さな川の方が判り易くなっています。
 冬季釣り場は、水の透明度も高く、川の規模を手頃ですので、魚を視認できます。ポイントもトロ瀬、瀬、巻き返しなど一通り揃い、魚も数多くいますので、様々な要素を習得する絶好の場でもあります。疑似餌の種類やポイントの選択、ラインの太さ、立ち位置や流し方など、毎回テーマを決めて釣りをするのも面白いものです。このシーズンオフは、冬季釣り場で腕を磨かれてはいかがでしょうか。
 
 ▲駐車場前のトロ場は極小ミッジが必携       ▲瀬では18番前後のフライでも反応が
 
▲急瀬ではミノーへの反応も見られています     ▲巻返しは流し方の工夫が

 日曜日から今日まで、連日最高気温が15度前後と暖かい日が続きました。明日と明後日は寒さが戻りますが、土日は再び暖かくなるとの予報です。魚は十分いますが非常にシビアになってきていますので、2日の金曜日に20圓鯆媛段流します。新しい魚が加わると以前から居る魚の活性も高くなりますので、数釣りも期待できるのではないでしょうか。暖かとの予報ですが、冬季釣り場は日当りがとても悪い場所にあります。防寒対策をしっかりとされて、お越しください。

イワナの産卵

 玉川のイワナの産卵が本格化してきました。今日は3ケ所で産卵床を掘っているペアーが見られ、40cm前後の大型のペアーもいました。今年の産卵は例年より2週間以上遅く、かつ、産卵期間が長くなっています。12日の土曜日に源流部の第2堰堤から第3堰堤の800mほどの区間を歩きました。あちこちで産卵床を掘っているヤマメのペアーが見られ、産卵の終わった所を含めると20ケ所以上の産卵床が確認できました。イワナのペアーも3組見られましたが、まだ、ヤマメの産卵が最盛期で、イワナはこれからという感がしました。産卵が遅れているのは、台風による大雨で水量が落ちなかったこと、10月以降も暖かい日が続き水温が下がらなかったことなど、いくつかの要因が考えられます。大幅に遅くなった産卵が来春の孵化にどのように影響していくのか、3月以降の稚魚の状況を確認していきたいと思っています。イワナの産卵は玉川のほか、白沢川合流付近、冬季釣り場の上流など、あちこちで見ることが出来ます。今月末頃までは産卵が続くと思いますので、釣りの合間にそっと覗いてみてはいかがですか。
 
 ▲今日玉川で見られた3組のうち、最も大きかった40cm弱の♂と35cm前後の♀のペアー
 
 ▲今日の玉川と本流出会い付近の景色。産卵床は淵尻など、緩やかな流れに多く掘られています

 日没時間が早くなりました。特に山間の小菅では、夕方5時を過ぎると暗くなってきています。この冬一番の寒気が南下し、明日あたりから本来の寒さとなるようです。これから以降、奥多摩方面、上野原方面、いずれも早朝は橋の上や日当りの悪い場所は、路面が霜や凍結で滑りやすくなりますので、いっそうの安全運転を心がけてください。また、平野部に比べ小菅の気温は5度以上低くなりますので、防寒対策をしっかりとしてお越しください。
 なお、明日16日から小菅フィッシングビレッジは、冬時間で午前8時から午後4時までの営業となりますので、ご承知おきください。
        

      菅F・Vの営業時間は、明日から午前8時から午後4時になります

初霜と初氷

  昨日、今日と連続して霜が降り、車のフロントに氷が張りました。例年に比べ10日ほど遅い初霜、初氷です。遅れていた秋が一気に進み、今週末あたりから紅葉が見頃になりそうです。
 
 ▲一昨日からの冷え込みで紅葉が一気に進みました。イチョウはピークで、百匁柿も熟してきています
 
 冬季釣り場内の禁漁河川、宮川で3日前からイワナの♀とヤマメの♂が産卵行動をとっています。白沢川でもイワナとヤマメのペアリングが見られました。今年は、台風による大雨の影響からか、ヤマメの産卵が遅くなっています。そのためイワナとヤマメのペアリングが起きているようで、来春は両種のF1があちこちで誕生しそうです。
 
 ▲宮川でのイワナ2匹とヤマメ1匹の産卵行動。拡大写真は左からイワナ♀、ヤマメ♂、イワナ♂の順

 冬季釣り場は朝の7時から9時頃までユスリカが大量にハッチし、ライズがいたる所で起きています。ユスリカは26番以下のサイズで、プールのマスは20番のフライでは見向きもしてくれませんでした。瀬を中心に釣っていけば、16番サイズのドライで十分楽しめますが、プールは22番以下の極小サイズが必要です。
 今日の夕方、ニジマス20圓鯤流します。ルアーへの反応を考慮し、下流部の小菅橋周辺に放流します。ルアーで攻められる方は、下流側を狙ってみてください。一昨日、20代のルアーレディの方とお話しました。ニジマスの反応はいまいちでしたが、小菅橋の下流でミノーに40cmオーバーのイワナがヒットしましたと、興奮気味に語ってくださいました。産卵で下流から遡上してきているようです。
 
 ▲最上流部以外は10時頃までしか日が当たりません。 ▲16番サイズのカゲロウも時折ハッチしています

 週末の天気は曇り気味ですが、比較的暖かいとの予報です。暖かいといっても冬季釣り場は日当たりがよくありません。毎度のお知らせになりますが、防寒具を必ずお持ちください。また、日曜日にはK・F・Gを会場に、釣り大会が開催されますので、ご参加されてみてはいかがでしょうか。釣り大会の詳細は 
こち へ


*燻製、岩魚骨酒、山女魚塩焼きなど小菅村漁協ネット販売


*小菅川冬季ニジマス釣り場の日釣り券(¥800/女性・中学生¥400)を
 小菅の湯で提示すると100円引きの¥500で利用できます

JUGEMテーマ:トラウトフィッシング 

カワウ対策

  8日の土曜日に金風呂でカワウ対策の作業を行いました。10月に禁漁となり川から人の姿が消えると、それを待っていたかのようにカワウがきだしました。今年は9月の台風の影響で魚影は薄いのですが、それでも連日7羽前後が飛来していました。今回の作業で主だった淵に防鳥テープを巡らし、粗朶を入れましたので、魚たちも一安心できると思います。作業にご協力いただきました有志の皆様、大変ありがとうございました。
 
 ▲作業手順を確認後、それぞれ連携してテープ張りや粗朶の設置作業を行ないました
 
 ▲金風呂でも、水量が落ち着き、魚の姿も確認できるようになりました
 
 例年、10月初旬頃からヤマメの産卵が見られるのですが、今年はまだ一つも確認できていません。たぶん水量が多いことによるのでしょうが、ここ数日の好天候で平水に戻ってきていますので、今週中には産卵が始まるのではないでしょうか。産卵の観察では、大型魚に驚かされたり、一心不乱に産卵床を掘る姿に感動したりなど、時間の経つのを忘れてしまう面白さがあります。産卵の観察ポイントなど、順次お知らせしますので、この秋はぜひご覧になりませんか。
 この連休中、冬季ニジマス釣り場は連日20名以上で、賑わっていました。魚はスレてきましたが、水垢が付き、水量も落ち着きましたので、今週の中頃からはドライフライでの釣りが面白くなりそうです。また、10月中は毎週金曜日の夕方に20堊宛紊鯤流していく予定ですので、ルアーでも十分楽しめるでしょう。
 
 ▲連休中の冬季釣り場。皆様の協力により、多くの駐車スペースが確保できました

秋の気配

  ここ数日、最高気温が20度前後と9月下旬の気温が続きました。ススキの穂が目立つようになり、セミの声も心なしか弱々しくなってきています。秋の気配が日増しに強くなってきています。小菅で子育てを終えたオオルリやキビタキなどの夏鳥たちは、南の国へ旅立つ準備に余念がありません。渡りを目前にしたこれらの鳥たちの貴重な食料となる、ミズキの実も真っ黒く熟してきました。
 
 ▲秋の七草の一つ、クズの花              ▲代表的な山菜のウド。大きく伸び花盛りです          
 
▲黒く熟したミズキの実は鳥たちの貴重な食料    ▲ヤマボウシの果実。赤くなると人も食べられます 

 昨日は未明から強い雨が降り、総雨量は30个肪しました。水量も増え 、今朝の水温は15度まで下がりました。これからの雨は、産卵を控えたイワナやヤマメが活発に動きだす引き金となります。渓流釣りは残すところ1ケ月余り、しかし、これからは、シーズンの記録となるような大物との出会いが期待できる時期です。天候や場所、時間帯などを考えながら、大物との出会いに挑戦されてはいかがですか。
 
 白沢滝とヤチグラの滝。雨の後など、大物との出会いが期待できる場所の一つです

ミヤマカラスアゲハ

  黒いアゲハチョウが小菅村には5種類います。カラス・ミヤマカラス・オナガ・クロ・モンキで、これら5種のうち、渓流沿いで最も目にするのがミヤマカラスアゲハです。特に夏場は水を吸いに集まってきますので、時には十数頭の集団に出会うこともあります。金属光沢の色鮮やかなこの蝶が集団で水を吸う姿は一見の価値がありますので、この夏にはぜひご覧ください。
 
 ▲吸水後、休憩中のミヤマカラスアゲハ ♂      ▲後羽裏側の白帯は本種の特徴の一つ
 
 ▲左がカラスアゲハ、右がオナガアゲハ        ▲クロアゲハには金属光沢がない
 
 村の研究機関の多摩川源流研究所では、7〜8月に多摩川流域の小中学生を対象に、源流体験教室を行っています。小菅川の源流部の川の中を歩きながら、自然の豊かさを実感できるこの教室は大変好評で、毎年20団体以上が参加しています。教室は昨年まで白糸の滝の上流で行っていましたが、6月の崩落に伴い、この場所では行えなくなりました。このため、今年は、2番堰堤から3番堰堤の区間で行います。現在、多摩川流域の小学生を中心に26団体が参加を申し込んでいます。教室の実施期間は7月15日〜8月29日で、この期間中の日中、ほぼ毎日子どもたちが川歩きを行ないますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
  
▲会場となる二番堰堤入り口    ▲この淵で子どもたちが泳ぎます  ▲終点の三番堰堤
 今週は全く雨が降らず、夏日が続きましたので水量がぐっと減りました。今日正午の水温は21度、水温の上昇と水位の低下により魚の反応が落ちています。加えて金風呂は平日でも毎日10人前後が攻めていますので、魚の警戒心が強くなっています。狙うポイントはもちろんですが、疑似餌の種類や仕掛けに、いつも以上の工夫が必要でしょう。また、金風呂にオイカワ、ハス、アユも遡上してきました。現在、金風呂では、ヤマメ・イワナ・ニジマス・ウグイ・アブラハヤ・オイカワ・ハス・アユと最大8種類が釣れます。8種制覇へ挑戦されてはみてはいかがですか?。
  
 ▲水量計の淵。水量がぐっと低下 ▲大成沢出会いとその下流。瀬での反応がよかったそうです



今日の金風呂

  先週の水曜日から金曜日まで3日連続で夕立がありました。特に金曜日は激しく降り、今日もまだわずかですが濁りが残っています。
 
▲水量計。水位は少し高く僅かに濁りが        ▲右岸の岸際に魚がつき始めています 
 激しい雨の影響を受けたのでしょうか。土曜日の9時頃、降り口のすぐ上で、対岸の桜の大木が倒れました。藤が絡まっていましたので徐々に倒れ、そこで釣りをしていた人が逃げられましたが、一気に倒れたらと思うと、ぞっとしました。大雨は、降っているときはもちろんですが、降り止んだ後も数日は、落石や土砂崩れなどが起こります。自然相手では、十分すぎるくらいの注意を心がけたいものです。
 
  土曜日の9時頃桜が倒れましたので、今日、釣りの支障になりそうな枝を片付けました
 
 ウグイが水量計の3つ下の淵で産卵しています。産卵中、息継ぎで盛んに顔を出し、ライズと間違う人がいます。土曜日もライズと勘違いし、熱くなっているフライマンがいました。フライでは釣れませんので、ウグイの産卵を妨げないよう、この場所での釣りを控えてください。
 
 ▲中央の黒い塊が産卵中のウグイです        ▲今年はヒレピンの魚が目立ちます
 
 マタタビの花が咲いています。直径1cm以上の大ぶりの白い花です。9月には楕円形の果実を付け、黄色く熟したものはそのまま食べることもできます。
 暑い日が続いていますが、緑の多い小菅では、日影にいると暑さ知らずですよ。
 
 ▲白い葉の下に大きな花をつけるマタタビ      ▲白い花を一面に咲かせているクマノミズキ